瓦の製品の完成度は口金・金型の品質やそれぞれのバランスでほぼ決まってしまいます。弊社で担っている金型製造は瓦生産工程の中でとても重要な工程です。また瓦の成形方法や効率の良い生産ノウハウを知っておくことも瓦金型製作には欠かせません。瓦金型に携わる職人が減っている昨今、当社では創業から40年余りその特殊技術を次世代へ繋げ、瓦メーカーのお医者さんとして日々使命感とこだわりを持って瓦金型製作技術を次世代へ繋げる仕事をしています。
瓦は屋根に葺いた時に歪んで見えると不良品として扱われてしまいます。屋根に葺いたときに瓦がまっすぐとなるよう、粘土成型の工程から形状をコントロールしなければなりません。粘土瓦特有である乾燥・焼成時の収縮を見抜き、季節に応じた粘土の水分量を把握しながら、的確なタメシ指示・加工を施し適正な金型づくりを提案しています。
当社は一文字瓦及び袖瓦において特許を取得しています。昨今の瓦葺き職人の減少や、屋根材の変化により、職人が屋根瓦を葺く機会が減ってきました。熟練の職人がいなくても葺くことができ、なおかつすっきり見えるカンタン軒・カンタン袖シリーズは屋根瓦業界で一定の評価をいただいています。屋根葺き工程で葺きやすい瓦を提案できるよう意識しています。
順調な生産に寄り添う綿密なサポート。プレス機、ハンガー、受け型、乾燥パレット、焼成、梱包方法はお客様それぞれで異なります。また、お客様が金型の簡易メンテナンスしたいのに古い金型だと部品が分解しにくい仕様になっていたりすることもあります。各現場に合ったメンテナンスのしやすい金型の提案で、お客様の生産歩留まり向上を共に目指します。
当社は3D-CAD/CAMやマシニングセンタを保有しています。プログラムを用いたNC加工によって従来の汎用機械ではできなかった微小ネーム・軒瓦の柄加工やR指示のない曲面の加工が可能です。高精度加工で今までの瓦になかった新しい可能性を追求しています。
2代目社長と若手社員で、創業40年のノウハウ継承に挑みます。次世代の瓦生産のお手伝いをはじめ、新たな業種・業界への柔軟な展開に挑戦します。
金型や付属部品の材質の変更したり、金型に表面処理を施したりすることで、金型が減りにくくなり長くにわたって使えるようになります。メンテナンスレスを追及した伊藤技研が目指す究極の金型づくりを提案します。